クロアチアの伝統料理『ペカ』

日本人の口にとても合うクロアチア料理の中で、今回は伝統料理の中の１つ、『ペカ』を紹介します。

クロアチアは特に素材そのものの味を大切にする国で、あまりソース類やタレを使ったりしません。

この伝統料理『ペカ』もまさに素材を生かした料理なのです。

作り方はいたってシンプル。
土鍋のような容器の中に肉・魚・野菜などを入れて、２～３時間ほど蒸すだけで出来上がります。
下からの火と、上にかぶせる炭で、中までしっかり熱がいきわたります。



この伝統料理ですが、内陸では主に肉（仔牛やラム肉・鳥など）をペカの中に入れるのが主流で、沿岸部では主に魚類を入れます。
一緒にジャガイモなどを入れて出来上がった料理は、素材そのものの味がしっかりと残り、とても美味しいのです。



現在では『ペカ』料理を出すレストランはあまり多くなく、出すレストランでも前日までにペカを注文する旨を連絡しないといけないことがほとんどです。古い町などではまだまだ『ペカ』が活躍しているようです。５～６人分の材料を入れるので、是非グループで楽しみたいですね。

最近ではおしゃれな料理が増えた世の中ですが、素材そのものの旨味を思い出させてくれる、『ペカ』はそんな優しい料理です。



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