ドブロヴニク旧市街の歩き方①~歴史と城壁~


”アドリア海の真珠”と讃えられるドブロヴニクは、古くはローマ帝国の昔から続く由緒正しい歴史都市で、鮮やかなオレンジ色一色の屋根が並々と続いていく旧市街のその町並みはどこから見ても画趣に富んでいます。
そんな美しいドブロヴニクですが、過去には2度の大規模な破壊に直面しました。
1つめは1667年に起きた大地震。当時市内にあった建物の内4分の3が倒壊したと記録されています。
2つめは91年から4年も続いた旧ユーゴスラビアからの独立紛争。ユーゴ軍に7ヶ月間包囲されユネスコに『危機遺産』指定されるほどに甚大な被害を蒙りました。
ですが、この町はこの2つの大きな苦難を乗り越え、現在では何処が紛争で破壊された部分なのかも分からないほどに修復されています。
なのでこの町に住む人の町に対する誇りは非常に強く、そして現在では町に残る無数の遺跡や建物も相まって非常に魅力的な観光地となっています。

さて、この町の観光地はほとんどが旧市街の城壁の内側に存在しています。
旧市街への入り口は西のピレ門、東のプロチェ門、北のブジャ門と3箇所あり、中でもピレ門は主要なエントランスとなっており、公共交通機関の停留所となっています。
この旧市街の一番の見どころはなんと言っても、町を取り囲む城壁と旧港でしょう。
前述の大地震でも被害が軽微だったとされる堅牢なこの城壁はピレ門の脇からチケットを購入することができ、大体40~60分で約2キロの城壁を観光することができます。城壁からはアドリア海の澄んだ青と旧市街の明るいオレンジがコントラストとなって見応え抜群です。また、入場料には城壁の外、西側にあるロヴリイェナツ要塞の入場料も含まれているのでそちらも併せて観光しておきたいですね。
その城壁の東側から良く見える旧港は旧市街の中でも一番の歴史を誇っており、昔はこの穏やかな小さな港が世界各国を行きかう交易船の中継港となって中世のドブロヴニクの発展を支えました。現在は町の反対側に港の機能が移転しており、旧港からは城壁から見えるロクルム島へのエクスカーションボートなどの観光船が利用しているのみとなっています。

では今回はこの辺で。

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